まろやかな塩味と旨味
藻塩
男鹿工房/秋田県男鹿市船川
2024年1月号掲載
天候を見極めながら海藻を乾燥させて旨味を凝縮
藻塩とは、海藻が入った塩のこと。平釜でじっくり仕上げた塩に海藻(ホンダワラ)のエキスを絡ませて仕上げた藻塩。少し色味が付いた塩は、一般的な塩に比べて、まろやかな塩味が特徴だ。藻塩の決め手となる海藻は、地元男鹿半島の海で採れた良質な海藻。この海藻を新鮮なうちに天日干しで乾燥させる。天日干しは必ず2日間連続した晴天の日にしか行えないのだという。この天候を見極めながら海藻を乾燥させて旨味を凝縮させるひと手間が重要なのだとか。これと塩を合わせて藻塩が完成する。
合わせる塩は、平釜で男鹿沖の清らかでミネラル豊富な海水を、「蒸散方式」で沸騰させずに長い時間をかけて煮詰め、1日かけて平釜で結晶化させる。これをさらに1日かけてにがりを切り乾燥させたこだわりの塩。1500ℓ~2000ℓの海水からできる塩は約40㎏。
シンプルな料理ほど塩の旨みが引き立つ男鹿工房の塩。やわらかな塩味と旨味、舌に残る味わいもすっきりとした印象だ。藻塩は、海藻に含まれる旨味成分「グルタミン酸」でより塩の旨味を感じるのだとか。美味しい塩を作りたいという想いと昔ながらの製法で丁寧に、時間をかけて作った技術の結晶。男鹿市を象徴するなまはげのパッケージも印象的だ。
合わせる塩は、平釜で男鹿沖の清らかでミネラル豊富な海水を、「蒸散方式」で沸騰させずに長い時間をかけて煮詰め、1日かけて平釜で結晶化させる。これをさらに1日かけてにがりを切り乾燥させたこだわりの塩。1500ℓ~2000ℓの海水からできる塩は約40㎏。
シンプルな料理ほど塩の旨みが引き立つ男鹿工房の塩。やわらかな塩味と旨味、舌に残る味わいもすっきりとした印象だ。藻塩は、海藻に含まれる旨味成分「グルタミン酸」でより塩の旨味を感じるのだとか。美味しい塩を作りたいという想いと昔ながらの製法で丁寧に、時間をかけて作った技術の結晶。男鹿市を象徴するなまはげのパッケージも印象的だ。
Profile:男鹿工房
2004年、初代が「塩を地域の特産品として作ったら盛り上がるのでは」と、製塩所を創業。秋田県男鹿半島の海で採取した海水から作られた塩の販売を手掛ける。創業20年目となり、現在は2代目の社長に塩づくりが受け継がれている。秋田県に唯一残る塩工房。