糀のハンドクリーム

みそらくりん
米五/福井県福井市春山
2024年5月号掲載
こだわりの味噌店が作ったこだわりの一品
創業天保2 (1831) 年、大本山永平寺御用達唯一の味噌店が福井市にある米五だ。近年は輸入素材を使った味噌が増えるなか、すべて国内産の原料にこだわり味噌を製造している。また、一部の商品では県内産の大豆や米を使うなど、地産地消にも積極的だ。大豆の蒸煮から麹造り、仕込み、熟成と、180年以上もの間、米五では味噌造りの風景は変わらない。 特別なことはしない、ただ当たり前のことを当たり前に続けながらも、その工程の一つとしておろそかにしない。 それが、米五の変わらぬ味の基本だ。
また、旧来の味噌造りの伝統を守り通すだけでなく、その時代ごとに新たな伝統を生み出している米五。そんな頑固な味噌店が作ったこだわりの一品が「糀のハンドクリーム みそらくりん」だ。「味噌」と「ハンドクリーム」と聞くと結びつかないかもしれないが、ハンドクリームのベースとなっているのは味噌を作る際に利用されている「糀」。昔の味噌づくりの職人たちは、糀作りの際に素手で麹菌に触れていたため手がきれいだったといわれている。コメ発酵エキスを含み、肌に美味しく、やさしい糀のハンドクリーム。味噌を美味しくさせる糀は、手肌の潤いを守ってくれる嬉しい成分が豊富。肌によく馴染み、さらさらした触感の糀のハンドクリームは、肌の保湿やハリを保つ手助けをしてくれる。
Profile:米五
天保2 (1831) 年の創業以来、旧来の味噌造りの伝統を守り通すだけでなく、その時代ごとに新たな伝統を生み出し続けている味噌店。大量生産をせず、小さな蔵であり続けることをモットーに、味噌を通じてお客様に満足を届け、味噌造りの楽しさと誇りを大切にしている。また、毎日の食卓に欠かせない味噌だからこそ、安心して食べてもらえるよう原材料の品質管理をも徹底している。