飲むコシヒカリ

ピュアライスワイン
田嶋酒造/福井市桃園
2024年6月号掲載
米の甘みでスッキリと飲みやすい白ワインタイプ
創業江戸時代後期、福千歳の銘柄で知られる田嶋酒造。造りの基本は、あくまでも山廃仕込(やまはいじこみ)、自然の摂理を生かした山廃仕込で伝統の技術で酒を醸し出す。その一方で、日本酒を飲んだことがない人にも最初の1本を届けたいという想いから、近年ではワイン製法やオーク樽熟成など、新しい酒造りにも挑戦し、日本酒の可能性を広げ、オンリーワンな酒蔵を目指している。
そんな蔵が開発したのが飲むコシヒカリ「ピュアライスワイン」。「福井のコシヒカリ×ワイン酵母」のコラボレーションで醸す酢純米酒だ。米の甘みと、甘酸っぱいけれどスッキリと飲みやすい白ワインタイプの純米酒が誕生した。アルコール度数もワインと同等の12%。見た目、味わいともに白ワインを連想させるお酒は、冷やしてワイングラスで飲むのがおすすめだ。
「一度飲んだら忘れられない心のこもった酒造り」をモットーにする酒蔵から、また忘れられない至高の一本が生まれた。
Profile:田嶋酒造
江戸時代後期(1840年代) 創業。伝統と革新、そして挑戦を楽しみ、オンリーワンの蔵を目指す。自信を持って造った酒を、最高の状態で届けるため、商品に応じてタンク貯蔵や専用の冷凍冷蔵コンテナで、熟成具合を確認しながら、それぞれの酒に最適な温度管理を徹底している。
銘柄「福千歳」の由来は、創業の地・福井市清水町を離れて最初に暮らした土地、千歳(ちとせ)町での良き思い出からと命名。福が千歳と続くようにという願いも込められているという。